在位百三十年。
「陛下、お願いがあるのです。私達、どうしてもギフトデーに参加したいんです!」
拳を強く握ってお願いされ、リーナは首を傾げた。
「ギフトデー? なんだそれ」
「ダラカ、説明を!」
促され、同行していたダラカが一歩前に出た。
「人間の風習として、年に一度、山羊の月十四日頃に、どの身分の者も誰に対しても食べ物を贈っていい日というのがあるんです。それをギフトデーと言いまして。世話になった者とか、多少なりとも好意を持つ者とかに贈るのが一般的です」
それを聞いて、リーナはピンときた。この場にいる修道女達はいずれも転生者や転移被害者。彼女らの故郷にあるバレンタインデーがそのギフトデーと日付がかぶっているので、彼女らもそれに乗っかりたいということだろう。
「ふうん。それで、そのギフトデーとやらは修道女が参加してはならんという決まりがあるのか?」
「明文化はされていませんが、罪人は除外される傾向にありますね」
「つまり、お前達は仮にも罪人で現在服役中という身分なので除外される側ということか」
「別に無視して参加してもいいんですが、それはそれでなんか色んなとこに口実与えそうで」
「確かにな。それで俺に参加したいと言ってきたということは、何かお前達に口実を与えてほしいってところか」
「はい、そうです!」
「あとついでに、この国にギフトデー広める方法とかないでしょうかね。人間の国では毎年それで一稼ぎしてるんで、ここでもそれができるとありがたいんですが」
その言葉に、それでダラカもついてきたのかと納得する。大方根回しをしていたのだろう。リーナは少し考え、あることを閃く。
「なるほどな。まあ、修道院側についてはすぐに用意できる。周囲に対して感謝の念を示せるかどうか、それをもって更正の目安の一つとするとでも言っておけば納得できるだろう。この国の修道院は一応俺がトップということになってるし。便宜上俺宛のプレゼントを用意しておけ。一個でいいぞ」
「え、陛下にプレゼントしていいんですか!? 竜は目上のものにプレゼント用意すると不敬だって怒られるって聞いたんですが」
「人間側の行事だという名目なら儀礼長官も許すだろ。一応聞いておこう」
手鏡を取り出し、それで儀礼長官に繋げる。すると、鏡面に彼の顔が現れた。
『陛下、召喚でなくてよかったのですか?』
繋げるなりそう言うので、リーナは思わず顔をしかめる。
「話が聞ければ済むことだ。人間の風習でギフトデーというのがあって、その日は身分問わず食べ物を贈る風習があるとのことだ。ただ罪人は除外される傾向にあるから、修道女達が参加する名目が欲しいと言ってな」
『彼女らの更生の目安の一つと言えばよろしいのでは?』
「それは既に言った。ただそれだけだと弱いから、一応日頃の感謝という建前で一つだけ俺にも用意させようと思っている」
すると、儀礼長官は目を丸くし、しばらく動かなくなった。
「おい、大丈夫か?」
『……だ、大丈夫です。陛下に贈るのは、それは、求婚と取られるのでは』
「先に人間の風習だという話はしておくぞ。更生の証として、修道院のトップに感謝の念を表したものを贈るっていうのはありじゃないか?」
『……まあ、そういう理由ならば』
「なんだ、気乗りしないか? それなら建前としての俺へのプレゼントはなしにするが」
『いえ、建前は必要でしょう。人間はそういうところを気にすると聞いています。そうではなく、少し、懸念があって』
「なんだ?」
『人間が贈っているのを見て、我も我もと騒ぐ者が出るのではと思いまして』
「まあそうだな。いっそ、その人間の風習に乗るならその日は俺に贈っていいってことにするか?」
提案すると、儀礼長官はわかりやすく表情が明るくなった。かなり珍しいなと内心リーナは驚いた。
『それなら納得すると思います。陛下、我々儀礼官も贈ってよろしいでしょうか?』
そういえば、儀礼官は献上品も不可だという話があったなと思い出す。儀礼官からも要望が出ると儀礼長官は踏んでいるようだ。前例を横に置く話なので、ここは許可した方がいいだろう。
「ああ、その日だけなら良しとしよう。えーと、確か、山羊の月十四日だったかな」
「はい!」
「聞こえたな? その日に、食べ物限定で贈り物可ということにしよう。どうせなら、全竜に告知しておくか」
『それがよろしいかと』
「ついでに俺以外でも感謝したい上位者に食べ物を贈っていいことにするか」
『構いませんが、それならもう少しルールを厳格化した方がよいでしょう。求婚と勘違いする者も出るでしょうし』
「そうだな。よし、儀礼長官、一旦城内で俺とか上位者に対して贈り物をしたいと思う者がどれだけいるか調査してくれ。数が多いなら俺は一日前、当日は他の上位者と振り分けよう。その報告も含めて、あとでこっちに来てくれ」
『承知しました。三時間後に伺わせていただきます』
「頼んだ」
鏡話の接続を切り、ダラカと修道女達を見る。
「これでいいか?」
「ばっちりすぎて陛下が怖い」
「というか、今、プロポーズと勘違いされるって言ってましたけど、そうなんですか?」
修道女からの質問に、リーナはそうだと頷く。
「これはダラカには前にも言ったかな。竜っていうのは徹底した実力主義な上、強者は弱者を庇護するべきって考えだから、自分より強い者からは与えられ、自分より弱い者には与えるのが当然なんだ。同等の力を持つ場合は貸し借りを作らないって意味で物々交換が基本だ。つまり、物を贈るって習慣がほとんどない。そんな状態だから、下位者から上位者へ物を贈るってなると、それは特別な意味が発生して、あなたと同等以上になりたい、番になりたいって意味に取られる。そこで贈り物を受け取った場合は了承、突き返されたり捨てられた場合はお断りという意味になる。これを人間は当然知らないし、いちいち事情を説明する時間もないから、不敬だって怒られるって話にしてる」
「はあ、なるほど。それで竜に貢ぎ物をするなって話になるわけか」
「そういうことだ。一応献上品という制度もあるが、かなり制限が厳しい上、引き換えに下賜をしないといけないから、面倒くさくて俺は大体断ってる」
「これまでも散々思ったが、竜ってのは変な感性してるよな」
ダラカの言葉に、リーナは苦笑する。
「まあ人間から見ればそうだろう。俺達からすれば人間こそ不思議だ。上位者が下位者を守らず、寧ろ下位者から毟り取るとか、それでよくここまで存続できたな」
「そういう奴らばっかじゃないからな。人間は色々な考えのやつがいるってところが強みだから」
「確かになあ。……さて、下地はできたから、あとはこの後儀礼長官と話し合って決めることになるが、他に盛り込んでいきたいこととか、なんか新しい習慣を入れたいとかあればこの場で言ってくれ」
「お、いいんですか」
「うちの国独自の特色とか入れた方が説得しやすいからな」
「じゃあじゃあ、チョコレート作りましょうよ!」
「チョコレートは猛毒だろうが」
ダラカが訝し気に彼女らを見ている。
「その毒を抜くんですよ! おいしいんだから!」
「いやでもなあ、それやろうとした奴何人かいたが、皆無理だったぞ」
「修道女達の言うところのチョコレートだが、この国で言うところのクワウカウラが多分求めているものに近い」
「クワウカウラ?」
「この国で採れる果物の種から作るペーストだ。チョコレートの無毒化は時間がかかるだろうから、多分今年のギフトデーには間に合わん。クワウカウラはチョコレートと風味は似ているから、一旦今年は代替品としてそれを使ってくれ」
「陛下、そのクワウカウラの試食はすぐできますか」
「ああ、明日にでも持って来よう」
一方。黒山城では大変な騒ぎになっていた。
「人間の風習に乗って、食べ物限定ではありますが、陛下が贈り物を受け取ってくれる日を制定するそうです」
「マジか。え、本気で? 本気で陛下に贈り物していいの?」
「食べ物って、それは、ヨツガの枝葉もセーフか?」
「ヨツガはだめだろ!」
「鉱石もオーケーにしてくれねえかな」
「それが通るなら我々は絹を献上したい」
「食べ物限定だって儀礼長官が言ってらしたし、であれば竜果酒などの方がよろしいのでは」
「俺、おすすめのケーキ買い占めてくる!」
「待て待てまだ日にち聞いてない!」
その場にいた儀礼官やたまたま儀礼確認に来た家の者達でこの様子だ。家格会議の参加資格を持つ者達にも連絡をした時は、すぐにリーナ抜きでの緊急家格会議を開こうなどと言われた。
「細かい決まりはこれから陛下と詰める予定です。勝手に何を贈るとか何キロまでならいいとかそういう話はしないように。とにかく、あなた方も贈りたいということでいいんですね?」
鏡越しに揃った家格会議参加者に確認を取ると、彼らは頷く。
『まあ、許されるならなあ』
『陛下は普段献上品すら受け取ってくださらないからな。お渡しできる機会があるなら乗っておきたい』
「わかりました。ではこれから一時間後に再度繋げますので、その時までに何を贈るつもりか決めておいてください。要望があるという形で伝えるので、それを贈れるとは限らないのでその点はあしからず」
『家で一つか?』
「そこもこの後決めることになるでしょうから、ひとまず一頭ずつでも構わないでしょう」
そう連絡し、一時間後に聞き取りをした結果を見て、儀礼長官は満足げに頷いた。
「流石というべきか。ああ、私の分も入れておかないと」
そうして最後に付け足した表を持ち、ルゴランに向かった。
儀礼長官から渡されたリストを見て、リーナは思わず渋面になった。
「多すぎないか?」
「一旦個人単位で集計しましたので」
「まあ、ギフトデーの主旨からすると、個人単位で間違っちゃいないんだが。え、皇帝ってそんな人気の職業じゃなかったと思うんだが」
「先代であれば、間違いなくこの十分の一すら集まらなかったでしょうな」
「皇帝に気を使ってとかじゃないよな?」
「今黒山城に勤める者がそのようなことをする者達ではないということは、陛下が一番ご存知でしょう」
「……もしかして、俺ってそんなに人気なのか?」
「時間が足りなかったので調査してませんが、恐らく全竜通達にすればとんでもない量が届くでしょうな」
「ギフトデー、俺を除外するかな」
「陛下」
「冗談だ冗談。というか、しれっと儀礼長官も入れてるな」
「いかがでしょう。ブランデーケーキ」
「まあ問題なく食べるが、しかし量を考えると全部は食いきれんな。大きさと重さ制限しておくか」
「あと日持ちするもの推奨にしましょう」
「そうだな。……この調子だと、今後間食に困らなさそうだな」
「なんなら主食すら賄えそうですが」
「これ返礼品が大変なことになるな。一括でいいと思うか?」
「いっそのこと、返礼品なしにしてはいかがでしょう。中には返礼品目当てのものもいるかもしれないので、返礼品なしと言ってしまえば量は減りそうですし」
「あー、許されると思うか?」
「人間の風習だと言われれば納得するでしょう。陛下はここまで目新しいことをやることが多いので、その一環と思われるでしょうし。最初にルールを細かく設定すれば問題ないでしょう」
「そうするか。あと、俺も個人的に贈りたいやつがいるから、上位者から下位者への場合の規定も定めとかないと」
ぽつりとこぼすと、どさりと何かが落ちる音がした。見ると、儀礼長官が紙の束を落としている。
「へ、陛下もどなたかに贈るのですか」
「ああ。元々がどの身分の者も誰に対しても食べ物を贈っていいというルールだから、俺が贈っても問題ないだろ」
「争いを生むのでは?」
「俺からの贈り物を巡って? そんな馬鹿馬鹿しい理由で争う馬鹿共はおらんだろ」
しかし儀礼長官は厳しい顔のままだ。なんなら具体的に誰と誰が争いそうという予測すら立てている。
「……尊称もカリバーンもつけない、個人名義で」
「ギリギリですな」
「ヘーカ名義は?」
「……まあ、それならば」
「そうか。上位者から贈る場合は偽名使用推奨にしとこう。俺だけ偽名とか割に合わん」
「どうせなら、全竜偽名推奨にしてはいかがでしょう。その方が下位者も贈りやすいかと」
儀礼長官の言葉に、リーナは少し考える。確かに、慣習の面から堂々と贈り物を渡すのは難しいと思う竜も多いような気はする。自身に誇りを持つ竜の性質上、偽名を使うという行為自体の是非は出るかもしれないが、そこは皇帝もそうするから問題ないということにしてしまえばいいだろう。こういう時、この国の一番強い者に従うという仕組みが良くも悪くも使えるのだ。
「そうだな。では全竜偽名推奨にするか。反発が出たら俺も使うからと言って黙らせればいいだろう」
「それがよろしいかと」
「今回は家格会議は通さなくていいよな」
「そうですね、今回は人間の催しに便乗する形なので、皇帝発布のみでよいでしょう」
「それじゃあ皇帝発布の準備と、あとクワウカウラの量産依頼か」
「クワウカウラ? 薬の調合でもするのですか」
「いや食用だ。僧院の転生組いるだろ。彼女らがチョコレートを食用にしたいんだと」
「チョコレート、というと、人間が作る猛毒でしたか。あれとクワウカウラに何の関係が」
「彼女らが認識してるチョコレートは、多分クワウカウラを固形化したものなんだ」
「……そうなんですか?」
「チョコレートとクワウカウラの原材料は一緒なんだよ。人間側ではカカオ、この国ではクワウカと呼ばれてる」
「ああもしかして、チョコレートはクワウカの魔力処理が行われていないとかですか」
「恐らくな。それで高濃度魔力物質と化してるんじゃないかな」
「なるほど」
「ただこれはまだ秘密にしておいてくれ。今回はクワウカウラで我慢してもらう予定だからな」
「承知しました」
翌日。リーナが持ってきたクワウカウラを試食して、修道女らは色めきたった。
「チョ、チョコじゃん!」
「チョコレートだよこれ!」
「やっぱりあったんだ~!」
「これにあと砂糖多めに入れて固めたら完璧だよ」
「悪いがこれを固めるのは結構大変だぞ」
盛り上がっている彼女らに釘を刺すと、予想通りなぜだと声があがる。
「クワウカウラは利用方法の関係上、製造工場では必ずペースト状に加工されている。その加工のための材料の関係上、クワウカウラは何をやっても固形にならないんだ。かといってクワウカウラをペーストにする直前で取り出すのは現在の工場設備では不可能に近い。なので今回はそれを使って飲み物を作るか、ペーストっぽいものにするくらいが限度だな」
「焼いても固まらないんですか?」
「あ~、どうかな」
クワウカウラの原料の一つであるスライムパウダーを使って作ったペーストは熱を加えるものではない。そもそもスライムを高温で熱して乾燥させたものがスライムパウダーなので、パウダーをペーストにして更に加熱という発想がないのだ。記憶の限りでも、スライムパウダー製ペーストを熱した場合の反応などについての記録はなかったはずだ。ただ元のパウダーに戻るだけと思って誰もやっていなかっただけかもしれないが。
やはり異世界人ともなると着眼点が違うのかもしれない。ただ単に『チョコレート』に執着しているだけかもしれないが。
「やってみるか。えーと、スライムの蒸発温度が二百度とかだったか? 一旦その温度にしてみるか」
「え、陛下今スライムって言いました?」
「気のせいだ。ひとまず二百度で熱してみるぞ」
クワウカウラの一部をとり、それを微細振動魔法と光魔法の組み合わせで熱してみる。百五十度くらいまでは変化がなかったが、百六十度を越えたところで徐々に煙が出てくる。更にクワウカウラのにおいが周囲に充満してくる。ついでにクワウカウラに残っている魔力も漂ってきているので、一旦加熱をやめた。
「うん、このままはまずいな」
「そうですか? いいにおいがしてたと思いますが」
「急性魔力中毒で倒れたくないだろ。えーと、一旦密閉するか。シールドで覆って、その状態で加熱かな」
どうせならと、クワウカウラをインク代わりに魔法陣を作り、魔法を発動させる。それでクワウカウラに含まれる魔力を消費させれば、少なくとも魔力が抜けたクワウカウラができるはずだ。
しばらく様子を見ていると、クワウカウラから水分が抜けていくと共にクワウカウラの表面がぼこぼこと泡立ち、跳ねそうになるが、シールドで表面を覆っているためどこかに飛び散るということはない。
「陛下、これ大丈夫なんですか?」
「わからん。誰もクワウカウラを焼こうなんてやつがいなかったからな。大体これ、薬に混ぜて薬効を高めるとか、竜果みたいに魔力供給食として使うかのどっちかでしか使わないんだ。スープにするレシピはあったが、あれも薬草汁を作って最後に加えて混ぜる程度だし」
「砂糖入れたりはしないんですか?」
「子ども向けとかに入れることもあるが、薬なんて総じてまずく作るものだからなあ」
話しながら加熱を続けていると、クワウカウラの反応が落ち着いてきた。用心のために外側にシールドをつけた状態でクワウカウラにかけていた魔法を解くと、辛うじて魔法陣の形を保っていたクワウカウラがパンと音を立てて弾けた。
「わっ」
「弾けた!?」
「あ~、二百度はまずかったか?」
少し待つと、クワウカウラがすっかりパウダー状になってしまった。やはり粉末に戻っただけかと思いつつ、それを少し指先に取り、ぺろりと舐める。クワウカウラの味は相変わらずするが、何か少し違う。あと唾液と混ざって口の中でややペースト状になるのもわかる。
「うん、だめだな。水入れたら元のペースト状になる。とりあえず研究する必要はありそうだから、これは来年の課題にしよう」
「え~」
「いけると思ったのに」
「さっきも言った通り、今回は飲み物かペーストとしての利用のみだ。いいな」
「はーい」
山羊の月十三日。事前の調査から皇帝宛は前日必着にした方がよいという話になり、そして今、続々と運び込まれる贈答品を見て、リーナはため息をつく。
「返礼品なしって言ったらもっと増えるとかあるか?」
「陛下がそれだけ慕われているという証かと。ちなみに私からのものは今日のお茶の時間に出しますので」
しれっと儀礼長官がそう言ってくる。
「そうか。楽しみにしてる。ああそれと、俺からはこれをやろう」
人目を忍んで小瓶を渡すと、儀礼長官は目を丸くした。
「本当にいただけるとは。ちなみにこれが何か聞いても?」
「クワウカウラに砂糖を加えたものだ。修道女達が去年作ってたアイスクリームやパンケーキの類にかけるといいらしいぞ」
「試作品ということですか」
「そうなる。俺は味見しすぎてうまいのかわからなくなってきたからな。儀礼長官でもうまいと思うなら間違いないだろう」
「おや、修道女達が作ったのではないのですか」
「これは俺のお手製だ。クワウカウラを加熱して更に魔力を減らした上で砂糖を加えてるから、食べやすくはなってる、はずだ」
「では後日感想をお伝えしましょう」
そう言ってややウキウキした様子の儀礼長官を見て、この調子なら他の面々にも喜んでもらえるかと、リーナはほっと息をついた。