アレクセイとチェルシーに別れを告げ、拠点の一つに立ち寄り、必要なものを持って更に別の拠点へと移動する途中。
報告書にまとめる内容を頭の中で組み立てつつ、ふと、ヨーコはあることを思う。
「そうだ、カニ食べよう」
それに力いっぱい泳ぎたい。
そう思い、プライベート用のスマホを取り出し、故郷で世話になった人達とのグループチャットに質問を投げる。
空港に着いたところでスマホを確認すると、いくつかおすすめスポットが投げられていた。
「うーん、おすすめの中だとこれかなあ」
空港内でサクサクと予約をし、必要なものは現地で買おうと決め、その後飛行機に飛び乗った。
滞在先にて。無事オプション込みで報酬を獲得できるとわかり、ヨーコはプールに飛び込む。そこでザッパザッパと泳ぎ、それに満足すれば浮き輪を引っ張ってきてプカプカと浮かぶ。晴れ渡った空を見て、ふふと笑う。
「それじゃ、予定通りカニ食べに行っちゃおうっと。あの額ならいっぱい食べても良さそう! それにー、目星つけてたホテルと〜、ダイビングの予約と〜」
キャッキャと独り言を言いつつ、この後の休暇の予定を立てていく。
満足したとプールから上がると、仕事用のスマホにメールが届いている。見ると、以前情報交換で支払いとした客からだ。また情報を交換してほしいという内容で、ふむと考える。
「お金はまだあるから、まあ、いっか。……いや、これ、警察関連かあ」
先日ともに苦難を乗り越えたチェルシーのことを思い出し、30秒ほど考えて、『今休暇中なので、新規受付は1ヶ月後から』と向こうに送る。その後、今来ている依頼のリストを開いて、内容を確認する。
「ワイアット・オーシャン・カンパニーに関するものは……、ないな。うん、助けてもらったし、向こう1ヶ月はそっち系は売らない、ということで」
その内容を依頼のリストの注釈に入れ、リマインダーも設定する。
「よし、お仕事は一旦忘れて、遊ぶぞー!」
スキップしそうな勢いでホテルのプールを後にするヨーコだった。